2016年05月16日

熊本城を見る2016(#1)熊本市役所から見た惨状 #熊本 #がんばろう熊本

熊本地震から1ヵ月が経ちました。
熊本や阿蘇では、依然として余震が続いています。震度6強クラスの余震にも警戒しなければなりませんし、いままでもそうですが、これから先もそうですが、気温上昇や大雨にも十分警戒です。

現時点の熊本の状況を記録するべく、熊本に行って来ました。

順番が前後しますが、まずは、熊本城の全体を見渡せる熊本市役所14階の展望ロビーからの熊本城を見ていくことにしましょう。

一部だけですが、2014年5月撮影と比較しながら見ていくと、尚更分かりやすいかもしれません。(※1)


【天守閣群と本丸御殿】

地震後



地震前



14日の前震ならびに16日の本震で、天守閣群の瓦や大天守のしゃちほこが落下したり、破損するなど大きな被害が出ました。しゃちほこは地震後の調査で見つかったようですが…。
ここからは分かりにくいですが、地震後初めてとなる報道機関への城内の公開では、天守内部への出入口が完全に石垣に覆われているのがわかりました。尚更、展示物の状態も気になります。
本丸御殿の内部の被害については、報道でも取り上げられていないのでわかりませんが、せり出しているところの外壁にひび割れが確認できます。

また、その手前にある、【源之進櫓★(※2)、四間櫓★、十四間櫓★、七間櫓★、田子櫓★】の櫓群にも、漆喰の白壁が剥がれるなど被害が出ました。市役所からは、手前にある田子櫓の壁のひび割れも確認できます。


【飯田丸五階櫓】

地震後




地震前




前震で石垣の一部が崩落し、中の土砂も流出しましたが、本震でよりいっそう被害も酷かった櫓のひとつです。
報道でも幾度と紹介されていますが、ご覧のように、一部が隅石だけでかろうじて支えている状態です。
すでに床が大きく捲れていて、櫓が不自然に持ち上がっているのも確認できます。しかし今後、大きな揺れや突風などで隅石もろとも崩れて、櫓に大きな被害がでるのも、時間の問題かもしれません。

また、よくみると、飯田丸五階櫓の奥に写っている奉行丸の石垣の一部も崩落しているのも確認できます。

(わかりやすいように、同じような画像を連続で載せています。)

ここからは、地震後の写真のみ。


【東十八間櫓★と北十八間櫓★】



本震で石垣が崩落し、その上にあった櫓群も無惨にも倒壊。下にあった熊本大神宮(2枚目の写真右下)の建物(社務所と参集所) の屋根を突き被るなどして全壊したりと、二重の被害も出ました。
これ以上の被害を食い止めるべく、櫓のあったところには、大きなブルーシートが敷かれているのも見てとれます。


【数寄屋丸二階御広間】


周囲の樹木の合間からですが、熊本市役所からは石垣が崩落しているのが見えます。



【長塀★】


長さ232.44メートルにわたって続く石垣そのものには被害がないように見えますが、上の塀の一部が倒れています。


【平御櫓】


熊本市役所の目の前にある、須戸口門にある平御櫓の壁にもひび割れが確認できます。続いている塀の瓦もところどころ落ちています。


※1 地震前2014/5/16撮影、地震後2016/5/13撮影
※2 ★マークがついているものは、いずれも重要文化財。

以上、熊本市役所からの熊本城の被害状況をざっと紹介していきました。
こうしてみると、築城当時から残されている重要文化財のほうに被害が多く見受けられます。

次回以降の更新でも、周囲からの熊本城の被害状況をあげていきます。



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