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2020年11月04日

JR九州×鬼滅の刃コラボ列車「SL鬼滅の刃」が走る!

人気漫画で、また映画が上映されたちまち社会ブームを呼んだ「鬼滅の刃」。

JR九州と鬼滅の刃のコラボが実現しました。

通常はSL人吉で運行される58654号蒸気機関車(通称ハチロク)と50系客車を使った臨時列車「SL鬼滅の刃」が期間限定で運行されています。

蒸気機関車正面のナンバープレート部分を「無限」の文字が入ったプレートに交換し、劇場版の「無限列車」風に仕立てています。あわせて、SL人吉のヘッドマークも外されています。

運行区間は、鹿児島本線の熊本→博多です。しかも、上りの片道のみも運行とあって、指定席券は発売日当日の即完売するなどしています。(!)

そもそも、ハチロクが小倉車両センターでの整備による回送以外で、少なくとも、博多まで臨時列車として走るのは19年ぶり…かなり久しぶりですねぇ。


運行にあたって、試運転もなかったはずなのでぶっつけ本番ですね。




運行初日だった11月1日は…


南福岡~笹原間の陸橋から撮影してきました。(以前に或る列車を撮影したところからです)



通過は13時前。それにあわせて、一目見ようと陸橋にも人がたくさん来ました。
ここは逆光になりやすいポイントではありますが、通過時間を考えても致し方がありません。
もっともSLって曇りだと映えないですしね。


上空ではヘリコプターが旋回していました。これもある程度は目安になりました。


速度を抑えて通過~。下り列車とは被らずにすみました。



やや逆光気味ですが、8月のときと太陽の高度や向きが違うため、まあいい感じです。
陸橋からの俯瞰撮影なのでやっぱり縦撮りしかありません。


煙をもくもく吐くところを期待していたのですが、都市部を走っているのもあるでしょうし、かなり控え目です。急勾配もほとんどないですし、黒煙はそこまで期待しないほうでいいかもです。もっとも陸橋にいる人たちもオオゴトでしょうけどw


最後尾にはDE10ディーゼル機関車が後部に連結されていました。ほとんどはこいつが推している感じでしょうけどね。




動画のほうが分かりやすいかもです~




博多駅では約1500人近くの人が一目見ようとホームにいたとか。避けて正解でした。というか、駅ではもったいないでしょうね。沿線で見るSLはもっとかっこいいですよ。




運行2回目の11月3日は…


天拝山~二日市間で撮影。パ●ンコ屋の裏にある踏切からです。
やはり沿線も人が多いですね~。この日も変わらずです。


ダイヤが読めないため、JR九州アプリ内のどれどれ(列車の位置情報)で通過状況を確認。約3分遅れでした。許容範囲でしょう。



踏切が鳴り、いよいよ来るというときに下り列車が通過……危うく被られるところでした。
SL自体は速度も出ないため安心しましたけど、本当に冷や汗。。





煙も吐いてくれています。石炭の匂いがまたいいですねぇ~。北西の風でしょうか。。
太陽に雲がかかって少し露出が変になったものの、撮れただけでよしとしましょう。


次回以降の撮影場所…未定です。

このあとは某所へと行きました。。  


Posted by けいたん at 10:00蒸気機関車撮影地域情報イベント関連熊本

2019年10月29日

熊本2019(#3)熊本城特別公開で見る熊本城近況2019_2

前回の続きです。

さて、宇土櫓をみたあと、向かい側に見えてくるのが、メインの天守閣です。



武者返しと呼ばれる積み方でも知られる天守閣の石垣。内部の石垣は崩落や変形がみられましたが、外側の石垣はほとんど被害がなく保たれています。



武者返しの石垣と大天守を、工事用スロープを通りながら間近で見られるのはいいですね。



被害が大きかった大天守そのものも、外観工事がほぼ完成に近づいてきています。
新たに作り直された鯱もすでに取り付けられていて誇らしげですね。



天守閣前広場には資材が置かれています。
一方で現在、小天守の工事が進んでいます。どちらも中に入れるようになるのはまだ当分先のことではあります。


大銀杏…もうしばらくしたら黄金色になりますね。秋はもうすぐそこです。



本丸御殿や数寄屋丸二階御広間も被害が大きかったことで知られています。




熊本城特別公開の範囲はここまで。
やはり熊本城全体が以前のようになるのはしばらくかかりそうですね。

範囲も限られているので、だいたい1時間くらいでも十分だとおもいます。じっくり見たければそれ以上もありかもしれません。自分は1時間半くらいいたようです…。
ちなみに、入園券は再入場できないのでその辺は気を付けてください。(混雑していなければ、買い直すのもありかと。)


(登城日:2019年10月13日)  


Posted by けいたん at 10:00撮影地域情報熊本熊本城

2019年10月23日

熊本2019(#2)熊本城特別公開で見る熊本城近況2019_1

10月5日から熊本城特別公開の第1弾が開始しました。
今回の熊本城特別公開第1弾では、原則、日曜日と祝日のみの公開となっていて、二の丸広場を起点に、西出丸から工事用スロープを通り、平左衛門丸の一部や天守閣前広場の一部に至るルートの公開です。
ちなみに、熊本城特別公開は、第2弾の2020年春に特別見学通路が開通し、第3弾は2021年春に天守閣内部公開と続く予定となっています。
こうなると、何度も見に行きたくなりますねぇ。

なお公開時間は9:00~17:00で、入園は有料になっていて、高校生以上は500円になっています。また、熊本城ミュージアムわくわく座や熊本博物館との共通入園券もありこちらがお得です。
熊本市内の小中学生や65歳以上の方、城主手形をお持ちの方は免除の対象ですが、入園券売り場での入園券の受け取りが必要です。(!)


自分は城彩苑にて入園券を手にして、9時の開門に間に合うように二の丸広場にやって来たつもりですが…すでに行列もできていました。(^ω^)
この日は雲ひとつない快晴。午前中は天守閣前広場側(東側)が順光ですからねー。そりゃ人も多いはずですよ。むしろ、朝から我先にと見たい人もいるはずですね。
左側通行なのでしばらくは一緒に進んでいきましょう。(掲載している画像は時系列ではないことはご了承ください)


二の丸広場から入ってまもなく、西大手門と元太鼓櫓があったところに差し掛かります。どちらも地震で被災しました。特に元太鼓櫓は2018年6月の大雨で倒壊。いずれも現在は部材などが解体保存中です。



西大手門の石垣は、今回の特別公開でもわかるように、前面にネットやグリ石を詰めたかごなどで安全対策されています。




そこを越えてまず右側に見えてきたのは、南大手門です。
細川氏が肥後入国後に奉行所を置いていた奉行丸に位置します。
南大手門も建物が傾いたのか、鉄骨で支えられているのが分かります。
近くにトイレがありますので、ギリギリのところまで見ることができますよ。




さて最初の工事用のスロープを渡ると左側に見えてくるのが、宇土櫓です。





続櫓が崩壊してしまいました。宇土櫓も外観上はほぼそのままでしたが、内部が損傷するなどしているため、現在、周囲は立入禁止ならびに内部も非公開になっています。




首掛石
揺れで倒れたりもしてなく、目立った損傷もなく、無事なようでよかったです。
横手五郎パワーかも…。



宇土櫓向かい側の売店…崩れた瓦や裏手の石垣が崩壊して散乱したままなど、地震発生当時の状況を物語っていました。





次回は…メインの天守閣ですよ~。  


Posted by けいたん at 10:00撮影史跡・遺産関連地域情報熊本

2019年10月17日

熊本2019(#1)サクラマチクマモト&熊本桜町バスターミナル

9月14日、サクラマチクマモトが開業しました。

かつて、熊本交通センター、センタープラザや県民百貨店があったところといったほうが分かりやすいでしょうか。
サクラマチクマモトもファッション、雑貨、グルメ、映画館やホールなどがある複合型施設になっています。
膨大な総工費がかかっていますが、熊本の復興とともに今後も発展していくことでしょう。







~パノラマ写真~


見え隠れしていますが、屋上テラスに、くまモンがいますよー。(^ω^)


熊本交通センターもまた、サクラマチクマモトの開業に合わせて、9月11日に「熊本桜町バスターミナル」に改称、建物の1階の北側に先行して開業しました。乗車券購入等の窓口は2階にあります。


桜町バスターミナルは方面別にのりばが分かれています。

1ー8 高速バス・熊本空港・熊本駅・南熊本方面 (9~13 降車専用)
14ー21 山鹿・菊池・光の森・戸島・新町・川尻方面 (22・23降車専用)
24ー26 水前寺・県庁・健軍・木山方面 (27~29 降車専用)

…と、色分けすることで分かりやすくなっていますが、それでもごちゃごちゃしていますねぇ。よそ者にはよくわかりません。

写真は、自分が熊本まで乗ってきた「ひのくに号」。降車専用の9番に停車中です。



ガラス張りになっていますので、安全性・保温性もバッチリ。なおかつバスマニアには眺めるだけでも嬉しい仕様ですね。(^^;)


ソラマチクマモトで個人的に嬉しいのは、地下に「お弁当のヒライ」が出店していること。

ヒライといえばちくわサラダ…買いました。出来立ての並びたてのときがおいしいですね。(^q^)
150円と据え置きのままです。安いっ。



屋上テラスからは熊本城を見ることもできますよ。

熊本城の高さ半端ないって…

次回の記事では、熊本城へと行きましょう。(^^)ノ  


Posted by けいたん at 10:00撮影地域情報お弁当熊本熊本城

2019年10月01日

熊本DC企画「急行阿蘇」が走る!

熊本デスティネーションキャンペーンもいよいよ終盤。
9月28日~29日、JR西日本の12系客車にて団体列車「急行阿蘇」が広島~熊本間(復路は博多始発)で運行されました。


実は、熊本市中心部で両日開催された「祭アイランド九州」と日程が被るという悩ましい事態が発生…スケジュール管理しているのでわかっちゃいたんですが、悩みに悩んだ結果、撮り鉄にしました。熊本で山笠も見たかったんですけどねぇ…。


28日。午前中は前日までの予報に反して晴れわたり、気温も上がり、汗ばむ陽気でした。
ところが午後からは、次第に雲が厚くなり…原田駅で待ち受けていていたのですが、雷鳴が聞こえだして雨が降ってきました。その後、土砂降りになりました。これはヤバイなぁ~と誰もが思っていたことでしょう。

しかし、神様が舞い降りましたね。12系が来る頃には雨も止みました。

今回の「急行阿蘇」の下りは筑豊本線経由でしたので、1番のりばに入りました。







12系客車もまた、前回のサロンカーなにわの14系とともに希少な存在。今回は広島~熊本間を10時間くらいでしょうか、座席車なので疲れそうです。しかも山陽本線では先行列車の影響で遅延も発生したんだとか。もう、当然のようにグダグダです。(^^;

しかし、なんとか明るい時間帯に無事に撮れたのはよかったです。
機関車にヘッドマークはついていませんでしたが、客車の方向幕が『熊本』になっていました。





29日は、福工大前駅にて。

1時間近く遅れて出発となり、だいぶ待たされました。(^^;
よくみると、機関車の向きが違います。機関車の不具合があったものと思われます。




今回は追っかけませんでした。  


Posted by けいたん at 10:00撮影地域情報イベント関連熊本

2019年08月29日

熊本DC企画「サロンカー明星」が走る!

JRグループ6社と熊本県、熊本県観光連盟が、熊本地震からの観光復興を全国にアピールするため、今年の7月から9月にかけて「熊本デスティネーションキャンペーン(DC)」が開催されています。

なかでも期間中、いくつか臨時列車や団体列車も運行されることになっていますが、8月23日~26日には、JR西日本の「サロンカーなにわ」の14系客車を使用した団体列車「サロンカー明星」が、大阪~熊本間(復路のみ博多始発)で運行されました。

サロンカーなにわの車両が九州に乗り入れたのは2017年以来だったかと思います。
今回はまだ明るい時間帯だったので…まあ助かりましたね。(個人的には下りの熊本行きは撮影せず…というのも熊本到着時刻以外はダイヤが不明瞭だったわけでw)

24日は、熊本に到着後、(熊本~八代間で往復ありで)竹下の南福岡車両区竹下車両派出まで送り込み回送も運転されましたので、そちらを撮影へ…。

あいにくの雨が降るなかでしたが、竹下駅北側の平和町踏切で車庫入れを何とか撮ることができました。





25日はプチ追っかけしました。

吉塚駅ではキヤ141と並ぶという…謎のサプライズがありました。




福工大前駅では、本来なら後続の待避予定だったそうで1番線に入線していったのですが…遅延のため、後続列車は通過なし。それでもしばらく停まったのでケツ打ちができました。




福間駅でも後続の待避も含めて、サロンカー明星の乗客にもドア開放されたので、束の間の撮影タイムの停車時間となりました。
定刻で発車していきましたから、ダイヤはひとまず回復ですね。



上りのサロンカー明星の機関車に取り付けられたヘッドマークは、現役当時の寝台特急『明星・あかつき』のものが掛けられています。さすがに、懐かしいっていう人も多かったですね。


ホームの発車案内表示には【サロンカー明星 大阪】。サプライズというか粋な計らいが。(^^;



追っかけはここまでーー。


7月に山にのぼせると、撮り鉄から遠ざかってしまうのが通年のお決まりになっていますので、感覚的にも取り戻したいところです。今年も猛暑で撮り鉄は自粛気味でしたし、ようやく涼しくなったとおもったら雨で…う~~ん。。(^^;

サロンカーなにわもこの先いつまでも見れるとは限らないので、こういう機会で撮っていきたいものです。

しかし、リクライニングシートで半日近くも…キツイでしょうね。(ムーンライト九州号など乗ってきた身として、他人のこと言えないかもしれないですw)
  


Posted by けいたん at 10:00撮影熊本

2019年01月21日

西鉄高速バスの新デザイン車を見る

2018年12月17日から、西鉄高速バスの新デザイン車が運行を開始しました。
西鉄の創立110周年を機に、九州島内で運行される西鉄高速バスのデザインを一新し、イメージアップを図るとのことです。




デザイン名称は「HARMONY」。

デザインコンセプト…
・人は新たな「出会い」と「発見」そして「感動」を求めて高速バスを利用する。
・西鉄の高速バスが街をかけぬけ、街を訪れる人と人、人と街を結ぶ橋渡し役として夢やときめきにつながる感動を提供し続ける。
・5つのラインは颯爽とかけぬける風のような爽快感と快適性を表現している。

デザインモチーフ…
・N   コーポレートシンボルのNを起点に躍動感と力強さを表現
・リボン 九州各県を結び颯爽とかけるバスを表現
・五線譜 やさしく心地よいハーモニーに癒されるイメージを表現
・5 カラーリングの意味合い

九州の豊かな自然と大地に実る果実や四季折々に咲く花などを5色で表現…

青色は「どこまでも広がる"海"」
緑色は「山々の"新緑"」
黄色は「燦々とふりそそぐ"太陽"」
橙色は「豊かな"大地と実り"」
桜色は「四季折々に咲く"花"」

となっています。


現時点ではまだ1台しかないので見つけるのも至難のわざですが、ようやく見かけました。



○高 3150  福岡ー熊本の「ひのくに号」の運用に入っています。(^^)

2019年3月末には21台導入予定とのことで、一気に増えそうですね。  


Posted by けいたん at 10:00撮影西鉄バス福岡市中央区天神熊本

2018年11月26日

熊本・後藤商店

11月16日夜のこと。
熊本市随一の繁華街の近く、熊本市電の西辛島町電停前に建っている「後藤商店」の建物が、火災で全焼してしまいました。
出火原因は調査中ですが、建物内は無人だったこともあり、幸いなことに怪我人はなしだったそう。

「後藤商店」はかつて、和洋金物などを取り扱う大商家で、全焼した建物は1919年築の木造2階建てで、2003年には熊本市の景観形成建造物に指定されていました。
店舗兼住宅として使われてきましたが、2016年の熊本地震で被災後、今年いっぱいまで修復・改修を行い、その後、貸しホールとして開放する予定だったそうです。

写真は熊本地震から1ヶ月後(2016年5月)の撮影。外壁の一部が剥がれたりしています。



ただただ、残念としか…

熊本地震で被災した古い建造物はいくつもあり、以前紹介した「森本襖表具材料店」のように、泣く泣く解体を余儀なくされた建造物も少なくありません。(その他、公費負担による解体は終了。)
この後藤商店の建物もまた、地震により被災していますが、辛うじて、修復・改修を進めているところでした。

建物は1919年に建てられていますが、1929年に市電開通のために曳屋が行われ、4間ほど移動したという経緯があります。
寄せ棟、平入りの木造2階建てで、瓦は代島屋の屋号が入った特注品だったそうです。
外壁について、かつては黒の漆喰塗りで、胴蛇腹、軒蛇腹があり、窓回りには洋風の意匠が見られていました。



後藤商店
熊本市中央区辛島町60  


Posted by けいたん at 10:00撮影地域情報熊本

2018年04月14日

熊本地震から2年(#1)熊本城天守閣の鯱を見る

今日で熊本地震から2年。
熊本城は大天守閣の上を覆っていた傘状のシートが外され、屋根瓦が葺かれていて、今月末には完了予定ですね。

ところで今月6日には、新しく作り直された大天守の鯱(しゃちほこ)が大天守閣に設置されました。

その鯱は、期間限定で「熊本城ミュージアム わくわく座」(旧「歴史文化体験施設 湧々座」)でお披露目&展示され、間近で観ることができました。
今回は、わくわく座で展示されていたときの様子を紹介します。


昨年8月30日から公開された、新しく作り直された天守閣の鯱。



大天守の鯱は、2月28日まで展示されました。

高さ119cm、幅47cm、奥行73cm、重さ100kg
製作:藤本康祐氏








熊本城の鯱の目は、上を向いているのが最大の特徴といえます。



小天守の鯱は現在も展示中で、こちらは来年の8月31日までの展示予定です。

高さ86cm、幅38cm、奥行60cm、重さ70kg
製作:藤本修悟氏










鯱の製作工程の写真パネルもありました。

1. 粘土練返し


2. 成形


3. 模様付け


4. 乾燥


5. 焼成(窯焼き)





熊本城天守閣の鯱にまつわる、興味深い記録が残っています。

最近だと、2007年に破損が見つかったことで、作り直されていたとういうこと。つまり、熊本地震で落下してしまった鯱は、短い期間だったのですね…。

さらに驚くことに、落下してしまった鯱も含め、藤本家3世代による製作という点です。
藤本康祐氏の父の藤本勝巳氏は7年前に亡くなられましたが、その当時の設計図が残されていたそうです。
もし、設計図が捨てられていたら…作り直されるのはいまよりも遅かったかもしれませんね。


復興に向かって、着実に動いています。
がんばろう熊本、がんばろう九州

先日、大分県中津市耶馬渓で発生した土砂崩れで被災された方々へ、遅ればせながら、お見舞い申し上げます。  


Posted by けいたん at 10:00名所めぐり撮影史跡・遺産関連熊本熊本城

2018年03月23日

JR熊本駅完全高架化切替完了!懐かしの写真(#2)熊本駅前と市電のようす

JR熊本駅周辺の連続立体交差事業による熊本駅の高架化切り替え完了を記念して、懐かしの写真を取り上げる、単発連載企画。

今回は、熊本駅前と市電のようすです。

熊本駅前は、2011年の九州新幹線全線開業に合わせ、東口(白川口)の駅前広場が、今回の高架化に先立つように整備されました。


それ以前はどうだったか…といえば、これらを撮影した、2004~05年当時でさえ、「中心部から遠い」とも言われてきただけに、少し寂しかったですね。

熊本駅前はまだペデストリアンデッキがなかったんですね~。



そうそう、熊本駅は1968年改築で、民営化後に今のように改装されることになります。半世紀だったとは!

4階建てのようにみえて、3階建て。4階にあたる部分は壁だけのダミーです(笑)。


また、2010年には市電の線路の付け替えが行われ、駅前広場に乗り入れる形(と同時に、田崎橋電停まで同時整備)になりました。これによってスムーズに乗り換えができるようになりました。朝は長蛇の列…いまも昔も変わっていません。

それ以前の様子。



当時はまだ、旧来の路線番号でしたね。(しかし、方向幕の傾きはなおらないものか)

いまのようにA系統、B系統と分かりやすくなり、全区間均一運賃になったのも、九州新幹線の全線開業に合わせてからです

祇園橋方面を見る


市電のバックを見ても分かるように、当時はまだ古い建物が駅前には残っていました。  


2018年03月22日

熊本の半世紀を見つめてきたコカ・コーラのビル(大学堂ビル)



熊本市中央区の水道町交差点。
屋上の「コカ・コーラ」のネオン広告がある建物が、半世紀の歴史に幕を下ろした。


正式には、大学堂ビルといって、1968年に竣工した5階建てのビル。
コカ・コーラの看板が取り付けられたのは、その翌年or翌々年だそうだ。

しかし、熊本地震で建物が半壊…。
そして今月から、建て替えに向けて、解体工事がはじまっています。

国道3号と電車通りが交差する絶好のスポット。
大学堂ビルというよりも、「コカ・コーラ(の看板)のビル」として、市民らから親しまれてきました。


新しい建物(完成時期などは未定)に、再び、コカ・コーラの看板がお目見えするか気になるところですが、見慣れた風景がまたひとつ消えるとなると、やっぱり、寂しさを感じますね。


大学堂ビル
熊本市中央区水道町1−27
  


Posted by けいたん at 10:00名所めぐり撮影熊本

2018年03月19日

JR熊本駅完全高架化切替完了!懐かしの写真(#1)煉瓦造りの機関庫

2018年3月17日、JR熊本駅周辺の連続立体交差事業により、熊本駅の在来線ホームが完全に高架線へ切り替えになりました。
工事期間中には、熊本地震などがあったものの、工期は予定通りにおわった感じですね。

今後は、表玄関だった3代目の駅ビル(東口/白川口)が解体されて、その跡地に、安藤忠雄氏が手掛ける新しい駅ビルが建てられます。2022年に完成する予定です。
ちなみにホーム上屋も、安藤忠雄氏によるもの…気づきませんでした。


今回は、熊本駅の少し懐かしい写真をシリーズで取り上げていこうとおもいます。

1回目は、煉瓦造りの機関庫。





煉瓦造りの機関庫があったのは、熊本駅西側、現在の九州新幹線の高架線のところでした。





当時、熊本駅の西側には、熊本鉄道事業部が置かれていて、留置線も何本もあり、車両の留置、整備もうけていました。

機関庫でもいろんな車両を見守ってきただけに、歴史的にも貴重なものと思えたのですが、2005年夏頃から、九州新幹線の工事で惜しくも解体されてしまいました。







どこかに移築して保存できなかったものか…。

しかし、この地に今も残っていたとしても、地震に耐えられたのかといえば、そうとも限らないでしょうけど。


南側には、熊本鉄道事業部の建物やそこに隣接した煙突、給水塔なんかもありました。こちらも懐かしいです。いまは駐車場とマンションになっています。





覚えている人は良いでしょうけど…
熊本駅に隣接して、煉瓦造りの機関庫があったんだよなんて言ったら、信じてくれるでしょうかね。  


2017年10月14日

熊本市内を歩く(#5)森本襖表具材料店

熊本地震から1年半が経とうとしています。えっ、とおもいつつ、早いモンです…。

久しぶりの熊本市内を歩くシリーズ。
今回の記事は、本来ならば、上半期中に公開するべきでした、熊本市中央区鍛冶屋町にあった『森本襖表具材料店』を紹介します。
以前紹介した『富重写真所』とは、至近距離にあります。

熊本城下の古い町並みと町屋が残る、この鍛冶屋町の一角に、『森本襖表具材料店』という、築130年の木造町屋がありました。

玄関の「くぐり戸」や「ばったり床几」と呼ばれる縁台など、特徴的な構造を持つ建物でした。

しかし、昨年の熊本地震で建物が被災。その後の危険度判定では赤紙が貼られました。

6代目になる主は、近所のマンションに移り住みながら、築130年のこの町屋を守ってきたそうですが、雨風が建物が入り込むなど
して、内部も含めて、深刻な状況だったとも聞いています。
結局、建物の修復は行わず、解体を決断されました。


解体工事は今年5月下旬からはじまり、そして、更地になりました…。


解体前の姿だけでも…。

屋根瓦や外壁が剥がれて、シートが被せられているところなど、痛々しくもあり、印象深かったです。




真ん中の建物の左にあるはしごのようなものが、「ばったり床几」ですね。

建物は、熊本市指定の都市景観形成重要建造物でもありました。


そうした中で、くぐり戸やばったり床几などの貴重な部材だけでも後世に残そうと、島田美術館(熊本市)が保存の申し出があったそ
うで、解体を前にしてそれらが取り外されて、搬出が行われたそうだ。取り外された部材は、現在、保管中とのことです。


熊本市中央区鍛冶屋町11  


Posted by けいたん at 10:00名所めぐり撮影熊本

2017年08月14日

今春復活した熊本市電の5014ABを見る

昨年の西鉄電車まつりで修復中だった、かつて西鉄福岡市内線で活躍していた、熊本市電の5014AB。

5014ABは、今年3月末から運行がはじまりました。
現時点では、平日のみで、限定的な運用に就いています。

朝…上熊本駅前→健軍町→上熊本駅前
夕…上熊本駅前→健軍町→田崎橋→健軍町→上熊本駅前

に入っているのを確認しています。


塗装は、西鉄貝塚線で活躍していた313形と同様のツートンカラーです。


まずは、ひのくに号車内から確認。前回(4月)は土日で見れなかったのもあり、ようやくでした。

(味噌天神でバスを降りて、健軍町折り返しの5014ABに乗ろうか悩みましたが、この日は、熊本城の近況を見るのが目的でもあったので、見かけても撮影に徹することにしていたので…。(^^; )

熊本市電ナビ https://www.kumamoto-city-tram.jp/ で位置情報を確認しつつ、花畑公園近くの銀座通り歩道橋で待ち伏せし、無事に撮影できました。



朝の運用はこれでおわり。


夕方、通町筋電停へ。
実は、時間ミスで健軍町行きの便(B系統)を逃しています。
結局、5014AB唯一のA系統運用である田崎橋行きを待つことに。





田崎橋行きは道路状況次第だとは思いますが、通町筋で健軍町行きと並びます。

そして再び、銀座通り歩道橋へ。花畑町電停では多くの人が降りていきました。熊本の歓楽街の最寄りですからね。



渋滞する中も気にせずに…。これだから、市民にとっての市電の重要さがわかります。



そしてまた、通町筋に戻って。すっかり日が落ちて暗くなってしまいましたが、信号待ちのところを撮影。これでこの日すべての撮影が終了です。



次回は、ぜひとも乗りたいところですね。どう計画を練ろうか…。  


Posted by けいたん at 10:00西鉄(電車)撮影熊本熊本市電

2017年08月12日

熊本市電最古の1060形1063号を見る

熊本市民の足とも言える、熊本市電。
今回紹介するのは、その熊本市電の最古の車両です。

熊本市電最古の車両は、1060形1063号です。
1063号は、大阪の廣瀬車輌によって、昭和26年に製造されました。

のちにワンマン化や冷房設置といった改造が行われるなど経て、現在に至ります。
もともと、側面の乗降ドアは3つあったそうで、車両の全長も、通常の車両よりも長くなっています。

↓言われてみれば、車両外観、扉があったとされる部分の側面窓の形(冷房車のステッカーが貼られている)が、他の窓とは違うのがわかるほか、ドア部分を鋼板で埋没した痕跡もうっすらですが見られます。



2003年より、熊本市電の旧塗装を唯一纏っていて、その塗装をいまも維持しているため、一般車両よりも見分けもしやすいです。



しかし、運用は決まっておらず、他の車両の不具合や検査時などにおける、予備車扱いという形になっているそう。
普段は、上熊本の車庫のほうで留置される機会が多いとか。(自分が熊本訪問のたびにほぼ見かけるように見えるのは、何かしらの偶然かもしれないけど…。)


車齢は65年を越えましたが、これからも末永い活躍をしてもらいたいものですね。
  


Posted by けいたん at 10:00撮影熊本熊本市電

2017年08月10日

熊本城を見る2017(#10)熊本地震から2年目の夏(20170808)

毎日、お暑うございます。暑い日が続くと、ほとんどのことに身が入りませんね。体調を崩しがちにもなりやすい時期ですから尚更です。


さて、8月8日に熊本へ行ってきました。
4月にあった熊本復興飛翔祭以来ですから、約4ヶ月ぶりです。

もちろん、熊本も暑かったです。汗だくになりました。:)
熊本へこれから行こうとお考えの方、水分補給などの熱中症対策はお忘れなくです。



今回は、熊本城の近況からお伝えいたします。


大天守と小天守
大天守の上部の解体作業がほとんど終わりました。沈んでいるように見えるかと思います。
あわせて、小天守も下階の部分を解体する作業がおこなわれています。瓦もほぼなくなっています。

加藤神社から


熊本市役所の14階の展望スペースから



戌亥櫓
今月から、戌亥櫓前の空堀部分が一部開放されて、より近くで、櫓と石垣を見上げるように見ることもできるようになりました。


戌亥櫓の石垣もまた、飯田丸五階櫓の石垣ように隅石だけで支えている部分がありますが、それをじっくり見ることもできます。




飯田丸五階櫓
飯田丸五階櫓は、櫓の下の石垣の本格的な除去作業にともない、先月末からは、櫓の下に新たに受溝台(赤い鉄骨)が設けられました。
『奇跡の一本石垣』も解体されることになり、櫓も解体されたのち、再建される方針みたいです。復元整備事業で復元された櫓だけに…。

現況を見るならば、熊本市役所からだと見下ろす形になるため、その様子がわかりやすいです。



おまけ…天守と宇土櫓
宇土櫓は変わらずです。




といったあたりですかね。今月はもう一回再訪を予定しています。
  


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2017年05月17日

ユネスコ無形文化遺産登録記念イベントで九州5大祭りが集う!(#4)特別巡行_八代妙見祭

5月13日、14日の2日間、福岡市役所周辺で行われたユネスコ無形文化遺産登録記念イベント。

メインイベントの特別巡行。
今回は、熊本県八代市の八代妙見祭の神幸行事です。

~八代妙見祭の起源と歴史~
14世紀以降八代神社近隣には古麓城(当時の八代城)があり政治・経済・文化の中心でした。相良氏が八代を治めた16世紀にはすでに下宮から中宮へ神輿の神幸、舞楽、流鏑馬などの祭礼が行われていたと古文書に記録が残ります。
その後衰退していた祭りを復興したのが1632年に八代城に入城した細川忠興(三斎)です。忠興は自ら製作した神輿や神馬を奉納するなど祭りの振興に尽力し妙見祭の礎を築きました。江戸時代はじめ八代城は現在の位置に移されました。当時の八代には近隣の物資が集まり長崎や上方との貿易で賑い、町の繁栄を背景に獅子舞や笠鉾、亀蛇など贅を尽くした出し物が奉納され町人が作り上げる祭りとなり、約300年前には現在と変わらない豪華絢爛な神幸行列が完成したといわれています。

亀蛇
八代ではガメ愛称でしられるこの「亀蛇」は亀と蛇が合体した想像上の動物です。その昔、妙見の神様がはるか中国からこの亀蛇に乗って海を渡ってこられ現在の竹原神社あたりの「竹原の津」に上陸されたという伝統にちなんでいます。亀蛇が妙見祭に登場するようになったのは、本蝶蕪や蘇鉄などの笠鉾が出されるようになった天和・貞享頃(江戸時代・1680年代)と考えられます。
(出町亀蛇保存会)





縦横無尽に動き回る、亀蛇。近くに来てくれると、なんだかいいことありそうな気がします。


笠鉾「菊慈童」
菊慈童は中国の周の穆王が愛した童子の名です。過失によって南陽郡のれき県に流されたが、その地で菊の露(菊水という仙薬)を飲んで、不老不死の身になったという仙人です。
この笠鉾は、謡曲「菊慈童」をしるしにしたものです。
またこの菊慈童は、他の笠鉾より由来が古く、たとえどんなに悪天候になっても行列に参加しなければなりません。
(宮之町笠鉾保存会)





笠鉾「蜜柑」
謡曲「橘」をしるしとしたもので、江戸時代に細川家から宮中と将軍家へ献上品となった八代蜜柑であらわしています。蜜柑は垂仁天皇の勅を受けて常世の国から持ち帰ったという仙薬であるとも言われています。
(中島町青少年笠鉾保存会)





各町内が守り継いできた笠鉾が八代市外に出たのは、妙見祭の約380年の歴史上初めてだったとのことで、珍しいものを見れました。

笠鉾2基はそれぞれ、300~400個に解体された部材がトラックで福岡市に運ばれ、各保存会が13日朝までに組み立てられたという。
亀蛇も、保存会が頭や手足をつないで完成させたのことでした。

八代妙見祭は、毎年11月2日に「神幸行列お下り」が、翌3日に「神幸行列お上り」の、2日間行われます。  


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2017年05月13日

ユネスコ無形文化遺産登録記念イベントで九州5大祭りが集う!(#1)5大祭りの紹介

昨年12月、全国33件の山・鉾・屋台行事がユネスコ無形文化遺産に登録されました。
九州からは博多祇園山笠行事をはじめとする5つの祭りが登録されました。

これを記念したイベントが、5月13日と14日の2日間、福岡市役所周辺で行われています。

このイベントでは、博多祇園山笠行事、戸畑祇園大山笠行事、唐津くんちの曳山行事、日田祇園の曳山行事、八代妙見祭の神幸行事の5つの祭りが、両日(13日は18時~20時、14日は13時~15時)、福岡市役所の周辺道路を特別巡行します。

それに先立ち、5つの山・鉾・屋台が展示されていますので、先走りで紹介しようと思います。(^^)


⬛ 博多祇園山笠行事(福岡県福岡市)
博多祇園山笠は、高さ十数メートルもの華麗な飾り山笠と、勇壮な七つの舁き山笠とで構成され、祭りの前半は「静」の飾り山笠が街を彩り、後半は「動」の昇き山笠が博多の街に活気をもたらします。「飾り山笠」と「昇き山笠」の二つの顔を持つ山笠は、明治中期まで高い山笠を舁いていました。しかし、''文明開化"により電線類が張られ、山笠はその形態を変えざるを得なくなったため、昔ながらの高い山笠はそのまま飾り、舁くときだけ別の飾り物を取り付けるなど工夫しながら伝統が守られてきました。
祭りの後半に差し掛かる10日からいよいよ舁き山笠が動き出します。一流あたり約500~700人もの締め込み、水法被姿の男たちが、「オイッサ」「オイッサ」の掛け声とともに、高さ4.5メートル、重さ1トンもの山笠を走りながら交代し、博多の街を駆け巡ります。
七つの昇き山笠が集まる主要行事は、12日の「追い山ならし」、13日「集団山見せ」、15日の「追い山」3回。クライマックスの追い山笠では、沿道には多くの見物客が訪れ、勇壮な山笠と山笠を担ぐ男たちの真剣な眼差しに心を奪われ、見ている人も高揚感に包まれます。

舁き山の表題は『継承一筋博多心』。人形師は溝口童央さん。

いつもの舁き山より少し高い、約6.5メートルの舁き山とのこと。



⬛ 戸畑祇園大山笠行事(福岡県北九州市)
戸畑祇園大山笠は昼と夜とでその姿を大きく変えます。昼は山笠本来の姿と言われる幟山笠で、高さ1.8メートルの台上に約2メートル四方の勾欄付の台座を据え、紅白の羅紗地に黒ビロードの株取りのある12本の幟を立てます。正面に作り物の菊花を、後部には鷲や虎が刺繍されk直径1.5メートルほどの「見送り」を取り付けます。四つの大山笠は初日、中日の昼、各地区で巡行した後、夕方には「戸畑祇園大山笠競演会」に繰り出します。あたりが薄暗くなるころ、幟山笠の飾りものが外され、あっと言う間に12段、309個の提灯に彩られた提灯山笠に。
この時、5段57個の提灯をつけた角錐形の先端を一気に担ぎ上げることを「五段上げ」と呼び、続いて6段目、7段目と順次12段目まで組み上げます。その速さは各山笠の自慢でもあるのです。提灯大山笠は高さ約10メートル、重さ2.5トン。約80人のかきこ(担ぎ手)が棒を肩で支え、「ヨイトサ」「ヨイトサ」の掛け声でバランスを取りながら歩調を合わせて進みます。闇夜に輝く提灯山笠は"先のピラミッド''とも呼ばれます。

天籟寺大山笠が参加です




⬛ 唐津くんちの曳山行事(佐賀県唐津市)
唐津くんちは唐津神社の秋祭りに氏子が奉納する行事です。鐘、笛、太鼓で奏でられる囃子や曳子の「エンヤ」「ヨイサ」の掛け声に乗って14台の曳山が勇壮に旧城下町を巡行します。
2日宵ヤマでは、提灯に照らされ幻想的に浮かび上がった曳山が、唐津くんちのはじまりを祝うかのように旧城下町を巡行します。3日御旅所神幸では、御旅所がある西の浜へ御神輿のお供をして向かいます。御旅所明神合は浜の中にあるため、町中の巡行とは異なり、砂地の中に曳山を曳き込みます。4日翌日祭では、御神典がでない曳山のみの巡行になりますが、曳子は最終日を思う存分楽しみます。
曳山は、和紙を幾重にも張り重ねて麻布と漆で形を整え、金箔で仕上げた巨大な漆の美術工芸品でもあります。

十一番曳山 米屋組 『酒呑童子と源頼光の兜』




⬛ 日田祇園の曳山行事(大分県日田市)
300年以上の歴史がある日田紙園祭は、隈八坂神社・竹田若宮神社・豆田八阪神社の三社で行われる祭礼行事で隈・竹田地区、豆田地区の2か所で開催されます。
祇園祭で、曳きだされる山鉾は9基あり、歌舞伎や人形浄瑠璃の一場面を華題とした絢爛豪華な飾りが特徴です。祭りは、男衆の「オイサッ!」「ワッショイ」と勇ましい掛け声とともに、10メートル級の山鉾が町中を巡行し、その熱気と迫力は見るものを圧倒します。夜は、すべての山鉾に提灯が取り付けられ、昼間の山鉾と一味違う荘厳な姿を見ることができます。祇園祭のクライマックスは、日曜日の夜に行われる豆田地区での「駆け上がり」、隈・竹田地区での札ノ辻入り]で祭りは最高潮に達します。
~遠くから紙園雌子の音色が聞こえてきた。本格的な夏は日田祇園と共にやってくる~

平成山鉾『一谷軍嫩軍記』。




⬛ 八代妙見祭の神幸行事(熊本県八代市)
八代妙見祭は、八代神社(妙見宮)の社の大祭です。約380年の歴史があり、町人文化が花開いた元禄の頃(17世紀終わり)には、八代城下の町々から笠鉾や獅子舞、亀蛇など連向を凝らし贅を尽くした出し物が奉納されるようになり、次第に豪華になっていきました。
当時の祭りの様子が江戸時代(19世紀初頭)の絵巻物に描かれており、現在の神幸行列はそれを忠実に再現しています。行列には40もの出し物が参加し、約1.700人が6キロの道のりを練り歩きます。静々と荘厳な雰囲気の中進む行列とは対照的に獅子や亀蛇、飾馬など勇壮に披露される演舞、町人文化と武家文化が融合した細爛豪華な神幸行列は現代に甦る時代絵巻です。
各町内から奉納される笠鉾は全部で9基あります。傘のような構造で、欄間や水引幕などの飾りは中央の1本の柱によって支えられており、200~300個の部材を釘を全く使わずに組み立てます。笠鉾の形はひとつひとつ異なり、子孫繁栄や商売繁盛などそれぞれにおめでたい意味が込められており、簡素な傘型から次第に豪華さを競い複雑になったと考えられています。高さは5m近くあり台事に載せて曳き回したり、担いで練り歩いなりします。笠鉾は祭りにあわせ毎年組み立て、祭りが終わると解体します。これを200年以上繰り返し、修理を重ねながら今に受け継がれています。

笠鉾『蜜柑』 (第1番・宮之町笠鉾菊慈童保存会)


笠鉾『菊慈童』(第6番・中島町笠鉾蜜柑保存会)


『亀蛇』



昨日の昼間(各祭りでは飾り付けなど準備段階)は、土砂降りになるほどの大雨で心配しましたが、今日は一転して天気は回復して、晴れています。
2日間限定で一堂に見れるわけですし、盛り上がるといいですね。(^^)  


2017年04月26日

熊本城を見る2017(#9)天守閣の今後(20170422) #熊本

熊本地震で被害を受けた熊本城天守閣の復旧工事が、地震発生から1年を迎えて、ようやく始まりました。

今回は4月22日現在のようすをお伝えします。(ブルーインパルスの事前飛行があった日ですね。)




20日、熊本市の大西一史市長の記者会見において、柱が損傷していたことが調査でわかった大天守最上階、大天守出口付近の附櫓、石垣が崩れた小天守1階部分、計3箇所を解体し、造り直すという発表がありました。

大天守には5月下旬に天守閣をシートを覆う作業に着手し、最上階部分は6月中には解体を終える予定となっています。

また、附櫓は4月下旬から、小天守1階部分は6月下旬からそれぞれ着手する予定です。

なお、作業にあたって天守閣に覆われるシートは、工事中でも城の姿が見えるような素材が使われるとのことです。

熊本市役所14階の展望スペースから。
大天守には、鉄骨が差し込まれていて、その姿はいろんな角度から見ることができます。作業員の足場となるものでしょう。





熊本市電の通町筋電停に停まるCOCOROを入れてみました。



千葉城橋近くから。
天守閣からみて北東方向からの真正面です。



銀座通り歩道橋の上から。
こちらは、天守閣からみて南東方向からの真正面になります。



加藤神社境内から。


同じく、加藤神社境内から夜間のライトアップによる雄姿。



個人的には、解体前の最後、これが見納めになるかもしれません。

熊本市では、2020年には天守閣の工事完了を目指したいとしていますね。
再建される天守閣内部には、同時にエレベーターの設置などバリアフリー化も行われます。
  


Posted by けいたん at 10:00撮影史跡・遺産関連熊本熊本市電熊本城

2017年04月24日

熊本復興飛翔祭でブルーインパルスが熊本の空を飛ぶ!(20170423)

4月23日、熊本城二の丸広場において『熊本復興飛翔祭』が行われました。

熊本地震から1年、ようやく復興への歩みが始まった熊本。
「笑顔と活力、そして応援の気持ちを届けたい」ということで、航空自衛隊松島基地に配属されているブルーインパルス(T-4練習機)が熊本の空をダイナミックに飛びました。
前日22日の事前飛行とともに、青空の広がる好天に恵まれました。

築城基地から熊本市の上空に入り、時間までは待機という感じでした。

3号機には、地元・熊本出身の上原広士さん(1等空尉)が操縦されているとのことで、そちらも期待が集まっていました。

熊本市内をブルーインパルスが飛んだのは、2007年以来10年ぶりだったそうです。

それでは一部ではありますが、ブルーインパルスの展示飛行をご覧あれ。(^^)





さくら
1つの円の長さ約300メートルなので、だいたい1500メートル四方とのことです。全部収まらない…。


ハートマーク
上空の風が弱いことで、さくらのスモークが僅かに残っています。








名残惜しみのスモーク


(写真はすべて23日撮影分)

どうでしたか。
発表によると、約6万人が二の丸広場へ見に来ていたというから驚きです。(事前飛行も半分くらい見に来ていたとか。)

途中、ドクターヘリや航空機への支障で、数分間の中断もありましたが、無事に最後まで行われました。(事前飛行では、直前に、熊本城内にある国立医療センターへのドクターヘリの着陸がありました。)

その後、益城町、南阿蘇の上空を飛び、築城基地へ帰っていきました。

展示飛行後、特設ステージでは、越後英さん(3等空佐)と元廣哲さん(3等空佐)のトークショーが行われました。(左が越後さん、右が元廣さん)
司会進行役のTKU(テレビ熊本)・後藤祐太(※)アナウンサーとともに。(※祐は、示偏の旧字体。)


今回、ブルーインパルスの飛行しているパイロットが装着にしているヘルメットには、くまモンとひごまるのステッカーが貼られています。


後藤アナ…ヘルメットを被られました…(笑)。
ブルーインパルスは練習機とはいえ、戦闘機といっしょで、“G(重力加速度)”が体にかかるもの。ヘルメットはバイク用と異なり、かなりがっしりしているそうです。



熊本市では、2日通して最高気温が23度を超えました。(22日は24.4度、23日は23.2度まで上がりました。)
空気が乾燥してカラッとしている一方で日焼けへの対策…怠ってはいけませんね。事前飛行の22日のときにすでに日焼けしました。(-_-)
朝晩は冷え込みが厳しく、23日朝は8.2度でした。気温差は実に15度と、服装の調節にも困りますね。

次回、熊本市内を飛ぶのはいつになるのかな。だいぶ先になるかもしれませんね。
自分にとっては、昨年の福岡でのライオンズクラブ国際大会の開催以来のブルーインパルスの飛行が見られて良かったです。天気も良かったですもんね。