2017年07月31日

博多人形の窯跡の発掘現場を見る(20170729)

福岡市博多区冷泉町の駐車場跡(ビル建設現場)で6月から調査が進められている、博多遺跡群第213次調査の現地説明会が7月29日にあり、見に行ってきました。

ここでは、現在の地表面から約1.2m下で窯跡が見つかり、窯跡やその周辺から人形や七輪といった素焼きの製品や窯道具などが数多く出土しました。




調査が行われている敷地の一部は、昔、「中ノ子家」の地所で、中ノ子家はこの地で素焼きの製品を作っており、同家の口伝によれば、1808年に、中ノ子安兵衛·吉兵衛の親子が素焼き人形の製造を始めたとされています。
明治時代に「博多人形」のブランドを形成した主要人物はすべて、中ノ子家と師弟関係を持っており、人形生産技術の普及や人形界の発展に関して、中ノ子家はとても大きな役割を果たしていました。

…ということで、拙ブログでは便宜上、『博多人形の窯跡』としています。あながち間違いではないわけでね。


窯跡は現時点で、江戸後期から明治初期にかけてのものが6基が見つかりました。
窯跡はすべて調査地の西側に集中していて、同じ場所で何度も作り直されたものと見られます。





人形の頭や手の部分がいくつか露出しています。




出土した人形など…(一部)
これらの多くは、江戸時代のものとされています。こうしてみると、細かいところまで作りがしっかりしていますね。



型(高砂の背面)。中重…?人名のようですね。




こちらは、人形師の方によると、明治時代のもので、福岡出身の幕末女流歌人でもある野村望東尼がモデルではないか、また、窯で焼かれる前の状態とも言われています。


大黒様と恵比寿様


まだ整理されていない中にも、人形の頭部の一部など、多くの破片が出土しています。





………
今後も発掘調査は継続して行われるのことで、中世、古代、古墳時代など古い時代の調査として、さらに下へ掘り進めるとしています。

出土したものはもちろん保管されますが、また何かの機会で公開される時が訪れるといいですね。  


Posted by けいたん at 10:00撮影史跡・遺産関連地域情報

2017年07月24日

3000形『水都』運行開始&8000形『水都』退役へ

7月22日、西鉄天神大牟田線で運行されている、柳川観光列車『水都』がリニューアルし、8000形から3000形に置き換わりました。

当日は、西鉄福岡(天神)駅で引継式が行われました。
3000形は、筑紫から福岡(天神)まで回送で上り、11:00発の大牟田行きの特急から運転を開始しました。




3000形の水都は3017F+3018Fをリニューアル。
外装は、8000形の水都をほぼ踏襲していますね。


8000形は、筑紫10:07発の福岡(天神)行きの普通が最後の運用となり、下りは、回送扱いで運転されました。(特急運用は前日21日をもって終了。)






新しい『水都』にはまだ乗車していませんが、2号車(大牟田側から2両目)には、これまで通り、乗車記念スタンプが置かれており、今回のリニューアルにより、立花家史料館より寄贈された、柳川藩主立花家伝来の文化財のレプリカが展示されており、立花家史料館監修の『雷切丸拵』(京都国立博物館所蔵の『金熨斗鞘拵』写)は、特に注目の的となりそうです。

また、各号車に、初代柳川藩主立花宗茂ゆかりのものモチーフにした、全6種類の乗車記念カードが置かれています。


(写真はすべて、2017/07/22に撮影。)


8000形は残り、太宰府観光列車『旅人』のみで、こちらも今年度で置き換えられる予定とのことです。  


Posted by けいたん at 10:00西鉄(電車)撮影地域情報

2017年07月15日

博多祇園山笠2017(#6)追い山!(2017715)

お待たせしました。
今朝は、博多祇園山笠のクライマックスである、追い山が行われました。

よりによって、例の場所で撮影しましたが、今年は、山留め〜大東園前は、例年以上にライトアップが明るく感じられたように見えました。疲れていてそう見えるかどうかも分からないですけど、
そのおかげでいい写真も撮れましたけどね。
特に中洲流と西流は、山留めで待機する次の流も照らされています。


一番山笠 中洲流 34秒75/34分38秒


二番山笠 西流 31秒62/31分06秒


三番山笠 千代流 31秒05/28分53秒


四番山笠 恵比須流 32秒65/32分58秒


五番山笠 土居流 34秒69/31分34秒


六番山笠 大黒流 35秒47/29分45秒


七番山笠 東流 30秒67/29分17秒


八番山笠 上川端通 52秒79/ー




(櫛田入り/全コース(5キロ))



今年も櫛田入りは東流がトップ、全コースでは千代流がトップでした。

今年は、ユネスコ無形文化遺産になってはじめての山笠でしたが、来年は、山笠のはじめから777年目になります。
どういうものになっていくのか、いまから楽しみが尽きません。  


Posted by けいたん at 15:00撮影博多祇園山笠地域情報イベント関連

2017年07月14日

博多祇園山笠2017(#5)集団山見せ(2017713)

博多祇園山笠。昨日は、博多から福岡へと舁き入れる、集団山見せが行なわれました。
今年は、麻生太郎副総理をはじめ、そうそうたる地名士が台上がりを務められました。


一番山笠 中洲流

【表】井上貴博(総務)、麻生太郎(副総理兼財務・金融担当大臣)、髙島宗一郎(福岡市市長)


【見送り】三坂健一(副総務)、田村邦明(筥崎宮権宮司)、川上晋平(福岡市議会議長)



二番山笠 西流

【表】山脇正勝(総務)、谷川浩道(株式会社西日本シティ銀行代表取締役頭取)、荒木英二(株式会社福岡銀行取締役専務執行役員)


【見送り】伊藤康彦(副総務)、堀澤恵二(福岡市立博多中学校校長) 、並松誠(株式会社阪急阪神百貨店取締役常務執行役員 博多阪急店長)



三番山笠 千代流

【表 】大石敏光(総務)、麻生泰(九州経済連合会会長)、前川道隆(福岡商工会議所副会頭)


【見送り】森栄二(副総務)、細田秀樹(福岡市立千代中学校校長)、髙田徹(株式会社博多大丸取締役 営業推進部長)



四番山笠 恵比須流

【表】波多江一朗(総務)、丸小野光正(福岡大同青果株式会社代表取締役社長)、松田英紀(RKB毎日放送株式会社代表取締役専務取締役)


【見送り】山野竜善(流会計)、阿部正剛(福岡市議会議員)、金子直幹(福岡トヨタ自動車株式会社代表取締役社長)



五番山笠 土居流

【表】置鮎善次(総務)、島谷弘幸(九州国立博物館館長)、荒牧智之(九州電力株式会社代表取締役副社長)


【見送り】長崎泰三(流委員)、坂田正彦(株式会社テレビ西日本取締役副会長)、宮田克彦(西日本鉄道株式会社取締役常務執行役員)



六番山笠 大黒流

【表】乾健(総務)、今林久(福岡県水難救済会会長)、山口政俊(福岡大学学長)


【見送り】茂末新二(受取町 町総代)、川上陽平(福岡市議会議員)、西周健一郎(独立行政法人都市再生機構九州支社長)



七番山笠 東流

【表】中藤宏太郎(総務)、河野健吾(鹿島建設株式会社九州支店常務執行役員支店長)、宮川純一郎(全日本空輸株式会社執行役員九州支社長)


【見送り】冨田勝久(流相談役)、松野隆(福岡市議会議員)、中岡生公(株式会社鈴懸代表取締役社長)


(敬称略です…(__))


ご存知のように、麻生太郎副総理と麻生泰九経連会長は兄弟です。兄弟で同じ年の集団山見せで台上がりされるというのは、非常に珍しい光景となりました。むしろ、初めてではないでしょうか。
中洲流の井上総務によると、麻生副総理の台上がりについては、ユネスコ無形文化遺産に決まった段階でオファーされて、快諾されたとのことで、実現したそうです。

昨日は、午後3時の熱中症レベルで『危険』という発表もありましたが、集団山見せが行われているときに救急搬送されたということもなかったとおもいます。しかし、それでも気温は上がっていますし、こまめ水分補給は必須です。


今日は、夕方から流舁き。追い山前の調整といったところ。
そして、いよいよ明日朝は、クライマックスの追い山ですよ。
土曜日ということで、どうなるか気になります。  


Posted by けいたん at 10:00撮影博多祇園山笠地域情報イベント関連

2017年07月13日

博多祇園山笠2017(#4)追い山ならし(2017712)

博多祇園山笠。昨日は、追い山のリハーサルにあたる、追い山ならしが行われました。
7つの流の舁き山と1つの動く飾り山が一堂に揃う、最初の行事。

天気に恵まれたものの、日差しがきつかったですねー。(^^;;

昨年と同じ箇所で撮影しました。
アナウンスも聞けますし、土居通りで待機する舁き山を見ることができますからね。もうここらへんで十分かもしれません。


ちなみに今年は、ユネスコ無形文化遺産になったという関係もあってか、警察官の配備もいつもより早かったです。追い山はどうなるのだろう…。

一番山笠 中洲流 35秒19/31分45秒



二番山笠 西流 32秒87/27分26秒


三番山笠 千代流 32秒53/25分26秒


四番山笠 恵比須流 32秒65/28分42秒


五番山笠 土居流 37秒42/28分01秒


六番山笠 大黒流 36秒03/27分23秒


七番山笠 東流 31秒50/26分03秒


八番山笠 上川端通 54秒62/ー


(※櫛田入り/全コース(4キロ))


最後まで事故やトラブルが起こりませんように。  


Posted by けいたん at 10:00撮影博多祇園山笠地域情報イベント関連

2017年07月01日

博多祇園山笠2017(#1)舁き山一覧(掲載完了)

2017年度の博多祇園山笠の舁き山笠一覧です。
撮影次第、随時更新していきます。(^^)


一番山笠 中洲流
「一喝百雷如」(いっかつひゃくらいのごとし)


二番山笠 西流
「肥後虎不屈逆境」(ひごのとらぎゃっきょうにくっせず)



三番山笠 千代流
「天晴継承譽之鬼退治」(あっぱれけいしょうほまれのおにたいじ)



四番山笠 恵比須流
「三級浪高魚化龍」(さんきょうなみたかくしてうおりゅうとかす)



五番山笠 土居流
「決戦大江山」(けっせんおおえやま)



六番山笠 大黒流
「神威佛光契」 (じんいぶっこうのちぎり)



七番山笠 東流
「○△□宏仁照花」(まるさんかくしかくこんじんははなをてらす)



八番山笠 上川端通
(表) 「決戦俱利伽羅峠」(けっせんくりからとうげ)


(見送り) 「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」(スター・ウォーズ さいごのジェダイ)




7/1 中洲流、上川端通をアップしました!
7/4 東流をアップしました!
7/8 西流、土居流、大黒流をアップしました!
7/9 千代流、恵比須流をアップしました!  


2017年06月28日

土居通りに巨大ネコのオブジェが現る!

福岡市博多区店屋町、土居通り沿い。
古式生そば「ひさや」の並びに、7月14日に開業する予定のホステル、「We Base 博多」。

そのホステルの開業を控えて、巨大なネコのオブジェが6月20日からお目見えしました。
お目見えの除幕式には高島市長も出席されたのだとか。







インパクト大のこのオブジェは、京都造形芸術大学のヤノベケンジ教授が制作。
高さ3メートルで、街のシンボルの一つになるよう、建物内から外に飛び出す形で設置されていて、「SHIP'S CAT」という作品名がつけられています。


建物外観


(山笠の提灯との絡みも、この時期ならではです。)

つぶらな瞳がいい感じです。ネコ好きにはたまりませんよ。(ΦωΦ)



角度によっては、ひさやさんが飼っている番犬ならぬ番猫のように見えて、ひょっこりと顔を出しているようにも見えますねぇ。



We Base 博多のサイトはこちら→ http://we-base.jp/hakata/  


Posted by けいたん at 10:00撮影地域情報芸術(アート)動物

2017年06月27日

那の津往還と那の津幻想

どうもです。今月は更新控え目です。梅雨時はネタが少ないのも事実です。福岡は最近までカラ梅雨だったんですけど、撮影も控え目です。


さて、博多港中央ふ頭のマリンメッセ福岡の近くに、ひときわ目立つモニュメントがあります。

『那の津往還』




博多港引揚記念碑ともよばれています。平成8年竣工。
博多港が引揚の港として果たした役割を忘れることなく、戦争の悲惨な体験を二度と繰り返さないよう次の世代の人々に語り継ぐため、永久の平和を願って建設されています。



そして、博多リバレイン前には『那の津幻想』のレリーフがあります。




「彫刻のあるまちづくり事業」の一環として、昭和62年に現在の博多座前に設置されましたが、実は2013年、福岡市が進める歩道改良工事を請け負った施工業者のパワーショベルが誤って当たってしまい、破損…。
しばらくは保護されていたものの、その後、土台を残して撤去されていました。
制作側と協議を重ねたそうで、移動はやむを得ないですが、無事に再び設置されたようでよかったですね。



と、作品名もさることながら、作品自体もどことなく似ています。

というのも、どちらも、豊福知徳氏の作品です。豊福氏は1925年生まれで、久留米市出身の彫刻家。情報がないですが、ご存命と思われます。


福岡はあちこちにこういうのが点在しています。これだから、町歩きは、面白いんですよね。(^^)


那の津往還
福岡市博多区沖浜町7-1

那の津幻想
福岡市博多区下川端町3  


Posted by けいたん at 10:00撮影地域情報芸術(アート)

2017年06月19日

大正時代の「天覧」山笠の掛け軸を見る

「天覧」と大書きされた、大正時代の博多祇園山笠の掛け軸2幅が、櫛田神社に寄贈されたとのことで、見てきました。

1916(大正5)年、大正天皇が福岡を訪れた際、土居流の飾り山笠の写真を見せたという記録があり、掛け軸の絵図は同じ飾り山笠とみられるそうです。

絵図の標題は、表が「瑠璃光輝世界(るりこうせかいをかがやかす)」見送りは「薬草芳千載(やくそうせんざいかんばし)」。
薬師如来を表現しており、仏や薬師如来の眷属(けんぞく)の象徴である十二支が表と見送りに描かれています。




左側が表、右側が見送りです。


明治末の1910年、市内電車が開通し、架線の高さが5メートルだったことから10メートル以上あった山笠は低くなりました。
豪華な飾りを施す山笠を山小屋などに据え付け、下の山笠台だけを取り出して、上に簡素な飾りを施し舁き山笠とした。大正末から昭和初めにかけて「飾り山笠」が定着するようになりました。
舁き山笠と飾り山笠とで分離される当時のものとして、貴重なものといえそうです。

※今月15日まで展示されるという報道がありましたが、16日に見ることができました。もしかしたら延長されたのかもです。  


Posted by けいたん at 10:00撮影博多祇園山笠地域情報芸術(アート)

2017年05月30日

六月博多座大歌舞伎の船乗り込み(20170529)

5月29日、六月博多座大歌舞伎を前に、船乗り込みが博多川にて行われました。
昨年は荒天で中止になったので、2年ぶりです。

今回は、襲名披露となる、中村橋之助改め八代目中村芝翫さん、長男の中村国生改め四代目中村橋之助さん、次男の中村宗生改め三代目中村福之助さん、三男の中村宜生改め四代目中村歌之助さん親子ら、出演される俳優陣が乗船されました。

全部とりあげるとキリがないので、親子のお姿を紹介。(^^)

撮影場所は、一昨年と同じところです。


ちょうど橋の上からなので、真下を通ります。(^^)







すばらしい親子ですねぇ。



六月博多座大歌舞伎は、初日6月2日~千秋楽26日です。  


Posted by けいたん at 10:00撮影地域情報イベント関連

2017年05月19日

ユネスコ無形文化遺産登録記念イベントで九州5大祭りが集う!(#6)特別巡行_博多祇園山笠

5月13日、14日の2日間、福岡市役所周辺で行われたユネスコ無形文化遺産登録記念イベント。

メインイベントの特別巡行。
今回は、地元・福岡市の博多祇園山笠行事です。

~博多祇園山笠の起源と歴史~
鎌倉時代の仁治2(1241)年、承天寺の開祖・聖一国師が博多ではやった疫病退散のため施餓鬼棚に乗って祈祷水をまき、鎮めたことが起源とされます。博多は中世以来、大陸貿易などで栄えた国際貿易都市で、その後の戦国期には兵火に遭うことも多かったのですが、その都度、再建され、祇園信仰と結びつき櫛田社の祭礼となりました。世情が落ち着いた江戸期には先行する山笠を追う「追い山」が始まりました。

今回の特別巡行のために製作された舁き山。
標題は『継承一筋博多心』。人形のモデルは、スサノオノミコトです。

7つの流+1でおなじ山を舁くというのも、なかなか見られる光景ではありません。しかも、日没後に舁き山が動き出すというのもまた、見られませんね。(追い山当日の山列入りを除く)
13日は、福岡市の高島宗一郎市長と福岡県の小川洋県知事も、台上がりを務められました。

各流からの子供たちも、先導で招き板を持って参加しています。










もう説明不要ですが、博多祇園山笠は、毎年7月1日~15日に行われます。
  


Posted by けいたん at 10:00撮影博多祇園山笠地域情報イベント関連

2017年05月18日

ユネスコ無形文化遺産登録記念イベントで九州5大祭りが集う!(#5)特別巡行_日田祇園

5月13日、14日の2日間、福岡市役所周辺で行われたユネスコ無形文化遺産登録記念イベント。

メインイベントの特別巡行。
今回は、大分県日田市の日田祇園の曳山行事です。

~日田祇園の起源と由来~
日田における祇園信仰は、およそ500年前に悪疫鎮護の願いを込めて始められたと言われ、祇園社の祭神は牛頭天王(素戔鳴尊)です。正徳4(1714)年には現在のような山鉾の建造が行われ、奉納されていました。

山鉾は、最初の頃こそ小規模のものだったとのことでしたが、文化・文政期には高さ約12~15メートル級だったという。
平成8年に国の重要無形民俗文化財に指定され、現在は、10メートル級の山鉾を含めて9基の巡行が行われています。






縦に細長い山鉾。担ぎ上げるのもやっと。男たちの表情も険しくなります。



日田祇園、毎年7月20日過ぎの土曜日と日曜日に行われ、今年は20日に集団顔見世、22日と23日に祇園祭が行われる予定です。  


Posted by けいたん at 10:00撮影地域情報イベント関連日田

2017年05月17日

ユネスコ無形文化遺産登録記念イベントで九州5大祭りが集う!(#4)特別巡行_八代妙見祭

5月13日、14日の2日間、福岡市役所周辺で行われたユネスコ無形文化遺産登録記念イベント。

メインイベントの特別巡行。
今回は、熊本県八代市の八代妙見祭の神幸行事です。

~八代妙見祭の起源と歴史~
14世紀以降八代神社近隣には古麓城(当時の八代城)があり政治・経済・文化の中心でした。相良氏が八代を治めた16世紀にはすでに下宮から中宮へ神輿の神幸、舞楽、流鏑馬などの祭礼が行われていたと古文書に記録が残ります。
その後衰退していた祭りを復興したのが1632年に八代城に入城した細川忠興(三斎)です。忠興は自ら製作した神輿や神馬を奉納するなど祭りの振興に尽力し妙見祭の礎を築きました。江戸時代はじめ八代城は現在の位置に移されました。当時の八代には近隣の物資が集まり長崎や上方との貿易で賑い、町の繁栄を背景に獅子舞や笠鉾、亀蛇など贅を尽くした出し物が奉納され町人が作り上げる祭りとなり、約300年前には現在と変わらない豪華絢爛な神幸行列が完成したといわれています。

亀蛇
八代ではガメ愛称でしられるこの「亀蛇」は亀と蛇が合体した想像上の動物です。その昔、妙見の神様がはるか中国からこの亀蛇に乗って海を渡ってこられ現在の竹原神社あたりの「竹原の津」に上陸されたという伝統にちなんでいます。亀蛇が妙見祭に登場するようになったのは、本蝶蕪や蘇鉄などの笠鉾が出されるようになった天和・貞享頃(江戸時代・1680年代)と考えられます。
(出町亀蛇保存会)





縦横無尽に動き回る、亀蛇。近くに来てくれると、なんだかいいことありそうな気がします。


笠鉾「菊慈童」
菊慈童は中国の周の穆王が愛した童子の名です。過失によって南陽郡のれき県に流されたが、その地で菊の露(菊水という仙薬)を飲んで、不老不死の身になったという仙人です。
この笠鉾は、謡曲「菊慈童」をしるしにしたものです。
またこの菊慈童は、他の笠鉾より由来が古く、たとえどんなに悪天候になっても行列に参加しなければなりません。
(宮之町笠鉾保存会)





笠鉾「蜜柑」
謡曲「橘」をしるしとしたもので、江戸時代に細川家から宮中と将軍家へ献上品となった八代蜜柑であらわしています。蜜柑は垂仁天皇の勅を受けて常世の国から持ち帰ったという仙薬であるとも言われています。
(中島町青少年笠鉾保存会)





各町内が守り継いできた笠鉾が八代市外に出たのは、妙見祭の約380年の歴史上初めてだったとのことで、珍しいものを見れました。

笠鉾2基はそれぞれ、300~400個に解体された部材がトラックで福岡市に運ばれ、各保存会が13日朝までに組み立てられたという。
亀蛇も、保存会が頭や手足をつないで完成させたのことでした。

八代妙見祭は、毎年11月2日に「神幸行列お下り」が、翌3日に「神幸行列お上り」の、2日間行われます。  


Posted by けいたん at 10:00撮影地域情報イベント関連熊本

2017年05月16日

ユネスコ無形文化遺産登録記念イベントで九州5大祭りが集う!(#3)特別巡行_戸畑祇園大山笠

5月13日、14日の2日間、福岡市役所周辺で行われたユネスコ無形文化遺産登録記念イベント。

メインイベントの特別巡行。
今回は、北九州市戸畑区の戸畑祇園大山笠行事です。

~戸畑祇園大山笠の起源と歴史~
飛幡八幡宮の記録に享和2(1802)年、村内で疫病が流行した際、有志がご祭神の須賀大神に退散の祈願祭を斎行したところ、終息したので、翌年から山笠を奉納したとの趣旨が書かれており、この年を起源としています。現在の形の「大山笠競演会」は1954(昭和29)年に始められました。


戸畑祇園大山笠の大きな特色といえば、昼と夜でその姿が大きく異なることでしょう。

幟山笠

昼は、山笠本来の姿と言われる「幟山笠」で、格調高く華麗な姿を披露されます。ちなみに、台枠の組み立てには、釘は一切使用していないとのこと。






提灯大山笠

夜は「提灯大山笠」。昼の「幟山笠」の飾り物が外されて、12段、309個の提灯に彩られた光のピラミッドへと姿を変えます。




天籟寺大山笠の『天』の提灯が浮かび上がっています。
一部が『祝 ユネスコ無形文化遺産』にもなっています。細かい演出にも感服でした。


戸畑祇園大山笠は、毎年7月の第4土曜日を挟む3日間行われます。
絢爛豪華な「幟大山笠」から光の「提灯大山笠」へ、変化も楽しめます。  


Posted by けいたん at 10:00撮影地域情報イベント関連北九州

2017年05月15日

ユネスコ無形文化遺産登録記念イベントで九州5大祭りが集う!(#2)特別巡行_唐津くんち

5月13日、14日の2日間、福岡市役所周辺で行われたユネスコ無形文化遺産登録記念イベント。

メインイベントとなる特別巡行は2日間とも、唐津くんちの曳山行事、戸畑祇園大山笠行事、八代妙見祭の神幸行事、日田祇園の曳山の順に、そして最後に博多祇園山笠が、時計回りにて、巡行を行われました。

展示場所からの移動の都合で、観覧場所によっては何度か見られたようですけどね。

ということで、特別巡行のようすを、上記の順に各祭りに分けてお送りいたします。


まずは、佐賀県唐津市の唐津くんちから。

~唐津くんちの起源と歴史~
唐津神社の神様が御神輿で御旅所へ向かう御神幸が始まったのは、寛文年間(1661-1672)の頃といわれます。これに現在の曳山が奉納されたのは1819(文政2)年の「赤獅子」が始まりで、石崎嘉兵衛がお伊勢参りの帰途、京で見た祇團祭の山鉾を参考に作ったと伝えられます。それから1876(明治9)年までに各町で順次制作、奉納され、現在では14台の曳山が巡行しています。

昭和33年1月、「唐津曳山」として、佐賀県重要有形民俗文化財の指定を受けました。
昭和55年1月、「唐津くんちの曳山行事」として、国指定重要無形民俗文化財の指定を受けました。

14台ある曳山のなかから、今回のイベントのために福岡へやってきたのは、十一番曳山(米屋町)の「酒呑童子と源頼光の兜」で、1869(明治2)年の制作です。

5月13日
提灯等の電飾がつけられた曳山は、毎年11月2日(初日)の宵ヤマなどでも見ることもできますが、間近で見ると、やはり幻想的ですねぇ。





5月14日





曳山に、女子も上がっています。男女関係なく参加できるのもいいですね。



曳山の後ろ、下のほうでは、各曳山を盛り立てている、太鼓を叩いたり、縦笛を吹いたりする人々の姿も見えます。




唐津くんちは、毎年11月2日の宵ヤマ、3日の御旅所神幸・御旅所曳込・御旅所曳出、4日の翌日祭の3日間行われます。
秋のお祭りで、この時期(初夏)というのは非常に珍しいですね。(^^)  


Posted by けいたん at 10:00撮影地域情報イベント関連唐津

2017年05月13日

ユネスコ無形文化遺産登録記念イベントで九州5大祭りが集う!(#1)5大祭りの紹介

昨年12月、全国33件の山・鉾・屋台行事がユネスコ無形文化遺産に登録されました。
九州からは博多祇園山笠行事をはじめとする5つの祭りが登録されました。

これを記念したイベントが、5月13日と14日の2日間、福岡市役所周辺で行われています。

このイベントでは、博多祇園山笠行事、戸畑祇園大山笠行事、唐津くんちの曳山行事、日田祇園の曳山行事、八代妙見祭の神幸行事の5つの祭りが、両日(13日は18時~20時、14日は13時~15時)、福岡市役所の周辺道路を特別巡行します。

それに先立ち、5つの山・鉾・屋台が展示されていますので、先走りで紹介しようと思います。(^^)


⬛ 博多祇園山笠行事(福岡県福岡市)
博多祇園山笠は、高さ十数メートルもの華麗な飾り山笠と、勇壮な七つの舁き山笠とで構成され、祭りの前半は「静」の飾り山笠が街を彩り、後半は「動」の昇き山笠が博多の街に活気をもたらします。「飾り山笠」と「昇き山笠」の二つの顔を持つ山笠は、明治中期まで高い山笠を舁いていました。しかし、''文明開化"により電線類が張られ、山笠はその形態を変えざるを得なくなったため、昔ながらの高い山笠はそのまま飾り、舁くときだけ別の飾り物を取り付けるなど工夫しながら伝統が守られてきました。
祭りの後半に差し掛かる10日からいよいよ舁き山笠が動き出します。一流あたり約500~700人もの締め込み、水法被姿の男たちが、「オイッサ」「オイッサ」の掛け声とともに、高さ4.5メートル、重さ1トンもの山笠を走りながら交代し、博多の街を駆け巡ります。
七つの昇き山笠が集まる主要行事は、12日の「追い山ならし」、13日「集団山見せ」、15日の「追い山」3回。クライマックスの追い山笠では、沿道には多くの見物客が訪れ、勇壮な山笠と山笠を担ぐ男たちの真剣な眼差しに心を奪われ、見ている人も高揚感に包まれます。

舁き山の表題は『継承一筋博多心』。人形師は溝口童央さん。

いつもの舁き山より少し高い、約6.5メートルの舁き山とのこと。



⬛ 戸畑祇園大山笠行事(福岡県北九州市)
戸畑祇園大山笠は昼と夜とでその姿を大きく変えます。昼は山笠本来の姿と言われる幟山笠で、高さ1.8メートルの台上に約2メートル四方の勾欄付の台座を据え、紅白の羅紗地に黒ビロードの株取りのある12本の幟を立てます。正面に作り物の菊花を、後部には鷲や虎が刺繍されk直径1.5メートルほどの「見送り」を取り付けます。四つの大山笠は初日、中日の昼、各地区で巡行した後、夕方には「戸畑祇園大山笠競演会」に繰り出します。あたりが薄暗くなるころ、幟山笠の飾りものが外され、あっと言う間に12段、309個の提灯に彩られた提灯山笠に。
この時、5段57個の提灯をつけた角錐形の先端を一気に担ぎ上げることを「五段上げ」と呼び、続いて6段目、7段目と順次12段目まで組み上げます。その速さは各山笠の自慢でもあるのです。提灯大山笠は高さ約10メートル、重さ2.5トン。約80人のかきこ(担ぎ手)が棒を肩で支え、「ヨイトサ」「ヨイトサ」の掛け声でバランスを取りながら歩調を合わせて進みます。闇夜に輝く提灯山笠は"先のピラミッド''とも呼ばれます。

天籟寺大山笠が参加です




⬛ 唐津くんちの曳山行事(佐賀県唐津市)
唐津くんちは唐津神社の秋祭りに氏子が奉納する行事です。鐘、笛、太鼓で奏でられる囃子や曳子の「エンヤ」「ヨイサ」の掛け声に乗って14台の曳山が勇壮に旧城下町を巡行します。
2日宵ヤマでは、提灯に照らされ幻想的に浮かび上がった曳山が、唐津くんちのはじまりを祝うかのように旧城下町を巡行します。3日御旅所神幸では、御旅所がある西の浜へ御神輿のお供をして向かいます。御旅所明神合は浜の中にあるため、町中の巡行とは異なり、砂地の中に曳山を曳き込みます。4日翌日祭では、御神典がでない曳山のみの巡行になりますが、曳子は最終日を思う存分楽しみます。
曳山は、和紙を幾重にも張り重ねて麻布と漆で形を整え、金箔で仕上げた巨大な漆の美術工芸品でもあります。

十一番曳山 米屋組 『酒呑童子と源頼光の兜』




⬛ 日田祇園の曳山行事(大分県日田市)
300年以上の歴史がある日田紙園祭は、隈八坂神社・竹田若宮神社・豆田八阪神社の三社で行われる祭礼行事で隈・竹田地区、豆田地区の2か所で開催されます。
祇園祭で、曳きだされる山鉾は9基あり、歌舞伎や人形浄瑠璃の一場面を華題とした絢爛豪華な飾りが特徴です。祭りは、男衆の「オイサッ!」「ワッショイ」と勇ましい掛け声とともに、10メートル級の山鉾が町中を巡行し、その熱気と迫力は見るものを圧倒します。夜は、すべての山鉾に提灯が取り付けられ、昼間の山鉾と一味違う荘厳な姿を見ることができます。祇園祭のクライマックスは、日曜日の夜に行われる豆田地区での「駆け上がり」、隈・竹田地区での札ノ辻入り]で祭りは最高潮に達します。
~遠くから紙園雌子の音色が聞こえてきた。本格的な夏は日田祇園と共にやってくる~

平成山鉾『一谷軍嫩軍記』。




⬛ 八代妙見祭の神幸行事(熊本県八代市)
八代妙見祭は、八代神社(妙見宮)の社の大祭です。約380年の歴史があり、町人文化が花開いた元禄の頃(17世紀終わり)には、八代城下の町々から笠鉾や獅子舞、亀蛇など連向を凝らし贅を尽くした出し物が奉納されるようになり、次第に豪華になっていきました。
当時の祭りの様子が江戸時代(19世紀初頭)の絵巻物に描かれており、現在の神幸行列はそれを忠実に再現しています。行列には40もの出し物が参加し、約1.700人が6キロの道のりを練り歩きます。静々と荘厳な雰囲気の中進む行列とは対照的に獅子や亀蛇、飾馬など勇壮に披露される演舞、町人文化と武家文化が融合した細爛豪華な神幸行列は現代に甦る時代絵巻です。
各町内から奉納される笠鉾は全部で9基あります。傘のような構造で、欄間や水引幕などの飾りは中央の1本の柱によって支えられており、200~300個の部材を釘を全く使わずに組み立てます。笠鉾の形はひとつひとつ異なり、子孫繁栄や商売繁盛などそれぞれにおめでたい意味が込められており、簡素な傘型から次第に豪華さを競い複雑になったと考えられています。高さは5m近くあり台事に載せて曳き回したり、担いで練り歩いなりします。笠鉾は祭りにあわせ毎年組み立て、祭りが終わると解体します。これを200年以上繰り返し、修理を重ねながら今に受け継がれています。

笠鉾『蜜柑』 (第1番・宮之町笠鉾菊慈童保存会)


笠鉾『菊慈童』(第6番・中島町笠鉾蜜柑保存会)


『亀蛇』



昨日の昼間(各祭りでは飾り付けなど準備段階)は、土砂降りになるほどの大雨で心配しましたが、今日は一転して天気は回復して、晴れています。
2日間限定で一堂に見れるわけですし、盛り上がるといいですね。(^^)  


2017年04月15日

7050形の大木町のおお貴族ラッピングを見る

西鉄天神大牟田線で、3000形5両固定の1編成に『大木町の「おお貴族」』のフルラッピングが施され、ヘッドマークをつけて、主に急行で運転されていることは、以前にもアップしました。

同じラッピングが、7050形1編成(7155F)にも登場していたので、今回はこちらを取り上げます。(^ω^)

主に、甘木線を直通する列車で運転されています。(甘木~宮の陣~久留米~柳川~大牟田間)
これなら、大木町の最寄駅(八丁牟田駅)にも停車しますね。

花畑駅あたりで、3000形の同ラッピングと並べばうれしいのですがね。また、宮の陣駅はホームが離れているので、撮りづらいですね。
と、なかなか運用が噛み合いません…。(^^;;

甘木線直通の列車の運用に充当される列車の編成数も限られていて、7000形も入るので、根気が必要です。(今回載せている写真は、見かけて2度目の目撃、撮影です。)

7050形は、運用の都合で、福岡(天神)まで上ってくることもありますが、いまのところ、「おお貴族」ラッピングの編成が通常の編成とともに4両で上がってきたというような情報はありません…。そうないかもしれませんね。


(花畑駅にて)




(大善寺駅にて……昼過ぎは逆光なので、くもりの日がいいかもです。)

ラッピングとヘッドマークは、3000形とほとんど変わりません。
7050形は3ドア車なので、中ドアにもラッピングがあります。違いとすればそのあたりくらいですね。(^^)

ラッピングの施行も、3000形と同じ期間(~5月11日まで)だと思われます。
  


Posted by けいたん at 10:00西鉄(電車)撮影地域情報

2017年03月21日

西鉄天神大牟田線の井尻~雑餉隈間の仮線路を見る(20170318)

2017年3月11日、西鉄天神大牟田線の井尻~雑餉隈間の一部が、仮線路へと切り替わりました。
切り替わった理由もちろん、高架化工事による高架橋建設に伴うものです。

3月18日に撮影した前面展望で見ていきましょう。

福岡(天神)駅発の下り列車に乗車すると、井尻駅を過ぎ、JR鹿児島本線との交差を過ぎて、牛頸川上の辺りから、旧線路の東側に敷かれた仮線路になります。





三筑公民館、金光教雑餉隈教会のそばを通り過ぎ、すでに高架橋の柱が立っているところで、仮線路区間は終わり、雑餉隈駅へ進入します。




同区間の切り替わる前(2017年1月撮影)。



すでに線路が敷設されていて、架線さえ張れば、いつでも切り替われるような状況でした。このときはまだ、具体的な日程までは公式な発表はなされていなかったはずです。  


2017年03月19日

西鉄9000形の試乗会!(20170318)

昨日3月18日、明日20日から運行開始予定の西鉄天神大牟田線の新型車両・9000形の試乗会が、福岡(天神)~筑紫間で1往復運転されました。

9001F(3両)+9104F(2両)+9103F(2両)の計7両で運転されました。


西鉄二日市駅にて (送り込み回送)




大橋駅にて(ピン甘になったのでシャープネス効かしています…(_))


大橋~井尻間 (返却回送)




↓動画





9000形デビューの広告 (よりによって、東芝が出していますねぇ。)




明日の運行開始は、筑紫10:11発の小郡行き普通(3101列車)となる予定です。
  


Posted by けいたん at 10:00西鉄(電車)撮影地域情報イベント関連

2017年02月09日

西鉄9000形が2両で本線試運転!(20170208)

今週も、西鉄9000形の話題をお伝えします。

今週は、2両固定編成の本線試運転が行われています。
3両固定編成と異なり、大牟田側の先頭車両にパンタグラフが搭載されているため、どうしても構図が取りづらくなりますね。

昨日2月8日は、9103F編成が試運転していました。納入されて2ヶ月近くが経ちますが、パンタグラフも足回りもまだピカピカです。(^^)
車内では、いろいろな検査が実施されているようです。




今回もまた、花畑駅での撮影でした。(^^)  


Posted by けいたん at 10:00西鉄(電車)撮影地域情報