三池炭鉱に関する近代化遺産群(2)〜宮原坑跡〜
炭鉱電車を見た次は、宮原坑
(みやはらこう)跡へ移動。
宮原坑は、国指定重要有形文化財、国指定史跡です。
こちらは現在、毎月第3土曜日に公開されています。時間帯などについては、大牟田市教育委員会に各自で問い合わせをお願いしたいと思います。
1898年から閉坑する1931年にかけて石炭採掘をおこなった、三池炭鉱を代表する主力坑のひとつです。
宮原坑を支えたのは、近くに三池集治監に収監されていた囚人たちで、文字通り囚人労働が閉坑直前まで続けられたつらい歴史もあります。
・宮原坑跡全景
・第二竪坑櫓
高さ約22mの鉄筋コンクリート製。
それまで木造製だった竪坑櫓は、1922年にこの第二竪坑櫓によりはじめての鉄筋コンクリート製となりました。
・レンガ造捲揚機室
一見1階建てに見えますが、 北側に回ると2階建てというのが見てわかります。
電動機式に変更されたのは、閉坑後になってのこと。
・デビーポンプ室一部外壁
竪坑櫓の基礎に接した外壁の一部のみが残されています。
隙間からなかを見ることもできます。
そして、戦後に建てられたという社宅も、整備されて公開されています。
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