6月8~9日、福岡市で、G20福岡財務大臣・中央銀行総裁会議が開催されました。
各国から来福した大臣をおもてなしする気持ちを込めて今回のために制作された、29か国等のオリジナル博多人形「ハカタオフク」が、6月11~16日に福岡市美術館で展示されました。
九州産業大学芸術学部の学生が29か国それぞれの国のイメージをデザインし、それを基に博多人形商工業組合の人形師約10名がが博多人形に絵付けをし、29種類のオリジナル「ハカタオフク」を完成させました。
なお、解説文は原文ママです。
(学生さん、誤字があるのは気のせいですか?)
オランダ 【学生氏名:武藤優花 人形師:田中勇気】
オランダの風景にはいつも花が溢れています。そのため帯や髪飾りに花を取り入れ、着物はデルフト陶器のデルフトブルーを裾はミッフィーの作者「ユトレヒト」のブルーナカラーを使用し、民族衣装のフォーレンダムとユルク風にしています。
南アフリカ 【学生氏名:本田遥己 人形師:光石貴】
南アフリカ文化の多様性を表現しました。配色はンデベレ族の民族衣装をモチーフにして、レインボーフラッグのカラフルな色や幾何学模様を多く用い、全体的に統一感を感じられるようにしています。
中国 【学生氏名:陳嵐清 人形師:松尾吉将】
チャイナドレスをモチーフに、襟本にはチャイナドレス特有の二本の房を描いています。着物の柄は霊獣として知られる鳳凰を大きく描き、頭には幸福を意味する赤い中国結びの髪飾りを付けています。
セネガル 【学生氏名:本村日菜 人形師:多田明正】
サッカーのセネガル代表のユニフォームから発想を得ました。着物はセネガルのガラス絵に描かれている色鮮やかな色彩の柄を、頭にはセネガルの女性が身につけるスカーフを巻いて、一見してセネガルと分かるデザインを目指しました。
ロシア 【学生氏名:小林玄 人形師:永野繁大】
ロシアを象徴する民族衣装のサラファンをモチーフにして、着物や帯、髪飾りをトータルにデザインしました。帯はお太鼓にロシアの国旗を配し、帯と着物で国旗のイメージが伝わるように工夫しています。
フランス 【学生氏名:古賀達喜 人形師:梶原正二】
アルザス地方の伝統的な民族衣装をモチーフにデザインしました。
帯の柄に国旗を表現し、フランスを強くアピールしてます。頭にはこのデザインの最大の特徴である大きなリボンをつけました。
シンガポール 【学生氏名:黒木千穂 人形師:後藤人形株式会社】
シンガポールの民族衣装の一つサロンケバヤをモチーフにデザインしました。着物や襟の色はライオンシティと呼ばれる風土や民族を表現し、サロンケバヤの柄は代表的な建造物を施しています。
サウジアラビア 【学生氏名:西川実有子 人形師:永野繁大】
サウジアラビアの女性の衣装の一つである「ニカブ」をモチーフに、口や鼻を覆い、色はニカブでよく用いられる黒と国旗の緑でコーディネートしています。国旗のコーランの一節と剣を着物の袖に配し、金色の線は国の繁栄の意味を込めています。
ドイツ 【学生氏名:今給黎美空 人形師:戸畑茂四郎】
ドイツの代表的な衣装に、若い娘やお嬢さんという意味がある「ディアンドル」をモチーフに着物全体をデザインしました。髪飾りも色調を合わせ、帯のお太鼓にドイツ国旗を用いることでドイツらしさをアピールしています。
スペイン 【学生氏名:那須将弥 人形師:多田明正】
スペインの巨匠アントニ・ガウディがデザインしたグエル公園の壁を、博多人形の柄のモチーフにしました。グエル公園は自然と芸術が調和した市民の憩いの場と聞いており、それを福岡の伝統工芸品に再現しました。
#3へ続きます~