2018年11月26日
熊本・後藤商店
11月16日夜のこと。
熊本市随一の繁華街の近く、熊本市電の西辛島町電停前に建っている「後藤商店」の建物が、火災で全焼してしまいました。
出火原因は調査中ですが、建物内は無人だったこともあり、幸いなことに怪我人はなしだったそう。
「後藤商店」はかつて、和洋金物などを取り扱う大商家で、全焼した建物は1919年築の木造2階建てで、2003年には熊本市の景観形成建造物に指定されていました。
店舗兼住宅として使われてきましたが、2016年の熊本地震で被災後、今年いっぱいまで修復・改修を行い、その後、貸しホールとして開放する予定だったそうです。
写真は熊本地震から1ヶ月後(2016年5月)の撮影。外壁の一部が剥がれたりしています。
ただただ、残念としか…
熊本地震で被災した古い建造物はいくつもあり、以前紹介した「森本襖表具材料店」のように、泣く泣く解体を余儀なくされた建造物も少なくありません。(その他、公費負担による解体は終了。)
この後藤商店の建物もまた、地震により被災していますが、辛うじて、修復・改修を進めているところでした。
建物は1919年に建てられていますが、1929年に市電開通のために曳屋が行われ、4間ほど移動したという経緯があります。
寄せ棟、平入りの木造2階建てで、瓦は代島屋の屋号が入った特注品だったそうです。
外壁について、かつては黒の漆喰塗りで、胴蛇腹、軒蛇腹があり、窓回りには洋風の意匠が見られていました。
後藤商店
熊本市中央区辛島町60
熊本市随一の繁華街の近く、熊本市電の西辛島町電停前に建っている「後藤商店」の建物が、火災で全焼してしまいました。
出火原因は調査中ですが、建物内は無人だったこともあり、幸いなことに怪我人はなしだったそう。
「後藤商店」はかつて、和洋金物などを取り扱う大商家で、全焼した建物は1919年築の木造2階建てで、2003年には熊本市の景観形成建造物に指定されていました。
店舗兼住宅として使われてきましたが、2016年の熊本地震で被災後、今年いっぱいまで修復・改修を行い、その後、貸しホールとして開放する予定だったそうです。
写真は熊本地震から1ヶ月後(2016年5月)の撮影。外壁の一部が剥がれたりしています。
ただただ、残念としか…
熊本地震で被災した古い建造物はいくつもあり、以前紹介した「森本襖表具材料店」のように、泣く泣く解体を余儀なくされた建造物も少なくありません。(その他、公費負担による解体は終了。)
この後藤商店の建物もまた、地震により被災していますが、辛うじて、修復・改修を進めているところでした。
建物は1919年に建てられていますが、1929年に市電開通のために曳屋が行われ、4間ほど移動したという経緯があります。
寄せ棟、平入りの木造2階建てで、瓦は代島屋の屋号が入った特注品だったそうです。
外壁について、かつては黒の漆喰塗りで、胴蛇腹、軒蛇腹があり、窓回りには洋風の意匠が見られていました。
後藤商店
熊本市中央区辛島町60