2013年02月14日

志賀島(#2)万葉歌碑

『志賀島小学校前』のバス停で降りて、さらに進んでいくと、程なくして駐車場に着きます。

棚ヶ浜海岸とよばれるところで、岸壁には釣り人がいます。

その駐車場の片隅に、ドーンと石碑が建っています。

それが、志賀島で詠まれた万葉歌碑のひとつ(9号碑)です。

志賀島(#2)万葉歌碑



沖つ鳥 鴨とふ船は 也良の崎
たみて漕ぎ来と 聞こえこぬかも

(巻16・3867)


以下、現地案内板より。



「筑前の国の志賀の白水郎(あま)の歌十首」中の一首。
神亀(724~729)のころ大宰府から対馬に糧を送るように命じられた宗像郡の津麿に代わって志賀の荒雄は、肥前の国の美祢良久(福江島三井楽)から対馬に向かった船出したが、暴風雨に遇って海没した。
それから8年、荒雄の妻子はなおその生還を念じてこれらの歌を作ったという。また一説では筑前の国守山上憶良の作であるとも伝えられている。

荒尾の乗った鴨という船が、也良の崎をまわって漕いで来るよと知らせが来たらなあ。

鴨は荒雄の船の名、也良の崎は能古の島の北端で、そのあたりを漕いで来る荒雄生還の吉報を期待する家人の切ない心を読んだ歌である。
(なお、也良の崎には「沖つ島鴨とふ船の還り来ば也良の崎守早く告げこそ」の歌碑がある。)

2000年3月 福岡市教育委員会


志賀島では、全部で10句詠まれており、それぞれ石碑があります。
今回の訪問では、すべては巡れていませんが、島内の周回道路を通って巡ってみるのも、いいかもしれませんね!(^-^)



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Posted by けいたん at 09:00 │名所めぐり