2015年12月01日

筑豊を行く(#2_1)嘉穂劇場(客席・花道編)




今回の飯塚めぐりでは、麻生大浦荘とともに嘉穂劇場へ行きました。

嘉穂劇場は大正11年、中座として開場。木造2階建ての入り母屋造り。江戸歌舞伎小屋様式です。柱がないのも特徴のひとつといえるのではないでしょうか。

平成18年に国の登録有形文化財に登録され、翌平成19年には経済産業省の近代化産業遺産認定されました。
そして現在、仮認定NPO法人嘉穂劇場が運営しています。

最盛期の昭和37年には年間266日も公演が行われていたそう。筑豊がいかに炭鉱で栄え、その労働者や家族が、娯楽を求めて、芝居小屋へ足を運んでいたのかが伺えます。

こうした芝居小屋は全国各地にありましたが、現在も稼働しているのは、嘉穂劇場のほか、熊本県の八千代座を始め、もうわずかしか残っていません。

嘉穂劇場ではいまでは年間40~50日くらいまでに公演日数が減りました。
それら公演が行われる日を除いて、劇場内を見学できるようになっています。(見学できる日に関しては、公式サイト内のカレンダーを要チェック!)

写真撮影はもちろんOKです。

劇場内は土足厳禁、客席は桟敷になっています。見学では、飲食物持ち込みもできないので注意しましょう。

桝席は大相撲本場所の会場と同じで、区割りされています。(1桝6人座れる計算)
また、柱がないので、どこからも死角にならず観やすいのも特徴。




かの炭鉱王、伊藤伝右衛門はこちらから観ていたのだとか。



舞台から客席を見ると、こんな感じ。本当に近い。


何よりも天井が高い!



舞台に向かって(下の画像でいうところの左に向かって)、緩く傾斜しているのもわかりますね。



花道。高さも低く、間近で役者を観れて触れ合えるのもいいところですね。



花道の出入り口がある通路。左手に往時の公演ポスターが展示されています。


平成15年7月の九州北部豪雨では、嘉穂劇場も浸水被害に遭いました。舞台脇にはそのときのシミも色濃く残っています。
そこから嘉穂劇場には、津川雅彦さんら芸能人などの呼びかけにより、多くの義援金が集まり、再び復活することができたのです。その活動はまだまだ続くことでしょう。(戦前にも一度台風で倒壊して、再建した経緯もあるそう。)



☆おまけ☆
こうした芝居小屋には、入口に大判の絵看板が必ずありましたね。嘉穂劇場では現役の絵師さんが描かれています。
写真とはまた違った、味のある雰囲気でいいですね。鶴瓶師匠も忠実です。


こういうの描きたかったかも……。

嘉穂劇場編は、次に続きます。(^o^)

嘉穂劇場
福岡県飯塚市飯塚5ー23
劇場見学料:大人300円、小学生100円
公式サイト: http://www.kahogekijyo.com/



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