2013年07月16日

子供たちにとって博多祇園山笠とは何か



↑昨日も載せましたけど。



昨日で博多祇園山笠の15日間が終わりました。

改めて歴史を…ということではなくて…


山笠には、オムツも取れていなかったり、よちよち歩きの子供もいて、それでも水法被に締込姿で、父親に肩車されたり、手を引っ張られて、大人たちとともに参加するような、お祭りなのです。

基本的に中洲流と千代流を除けば、参加する子供たちの多くは博多小学校に通っていたりします。普段は、勉強も遊びも一緒に。でも、所属する流は違うため、山笠の期間だけは、なにか特別なライバル意識があるかもしれません。

山笠が始まると、博多小(博多中や千代小・千代中でもそうらしい)では他の小学校と異なり、給食にはキュウリが出なかったり、授業そのものが削られたります。男の子は山のぼせ(山笠に参加する男子のこと)に、女の子はごりょうさん(山のぼせを支える奥さんのこと)の手伝いをしたりします。

もっとも、高校生以上で大人にもなれば、学校や会社を早退したり、山笠に専念するために、休みをとったりする人も出てきます。
そう、地域だけではなく、会社などにおいても、山笠に対する理解が得られないことには、大人になっても、山のぼせを続けることは出来なくなります。


山笠はまた上下関係には厳しい一面もあり、町内の結束を強める意味合いが強く、子供たちはそうして大人へのステップを歩んでいくのです。
大人になれば当然、働く職種も異なってきます。サラリーマンや自営業だけじゃないってこと。
それでも山笠期間に入れば、そういう身分は関係なし。
山笠は山笠のルールに則ります。それは社会でも通用する、ごく当たり前のことも含まれています。飲酒運転は絶対にしないなど…当然です。

山笠一色になる15日間、やむを得ない事情で、その中から一部だけ参加する人もいます。それでもいいのです。


いま、全国でいじめの問題がニュースで取り上げられるほど、深刻な問題。
子供にとって友達とは学校生活だけでいいのでしょうか。
いじめをなくすことって、そう簡単なことではないと思います。

山笠に参加する子供たちが学校でいじめにあったなどと聞かないのも、日頃の行いというよりも、山笠に参加することで、やっていいこととやってはいけないことを学んでいるからに間違いはないでしょう。


こうした歴史と伝統のある大きな祭りに参加している子供たちの表情を、是非、直で見てもらいたいと思う。

どうですか。笑顔ですよね。気合いも入っていますよね。時として、ライバル意識もあるよね。
どんなに疲れていても、私たちが見ている傍では弱音を吐いていないと思います。


写真の子供たち。笑顔がすごくよかった。
水を頭に掛け合うなど悪戯しているような一面も見られた。でもそれは、これからやってやるぞ!という、子供たちなりの気合いの入れ方だっただろう。

こんなこと、博多っ子だけでいいのでしょうか?特別扱いでもありませんよね。


山笠に参加したことは、他の地域に引っ越しても、一生の思い出に刻まれていきます。
『僕が居たところはこんな祭りがあるんだよ!』って、新天地の友達にも自慢したくなるに違いない。
そして大人になったら、『博多に帰ってきて、また山笠に参加するぞ!』と胸を張って言える大人になっているでしょう。
実際、そういう大人もいると思います。まさに郷土愛というやつですね。
そして、友達と再会。直会(なおらい…いまは行事の後の食事の席のことをいう)での会話も弾むことだろう。


少子高齢化と言われるなか、山笠がどうなっていくかはわからないけど、変われるところは変われるし、変わらないところは変わらないままだろう。

いつまでも、山笠は続いてほしいですね。



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